クラス中の地震

 

先日の地震(都内で震度4だったかな?)の時はちょうどレッスンの代行中で、指導中の大きな揺れは初めてのことだった。

 

グラッ・・・!ときて生徒さんが声をあげた。

 

私は太腿にベルトを巻いてボルスター横たわり、サポートしたセツバンダ・サルヴァーンガーサナのデモを見せていて、「え、今?(今この状態で?)」と咄嗟に思った。

 

「はいヒザ曲げて横に転がって(ボルスターから)おりる!ベルト外す、〇〇さんドア開けてっ!」

 

サクッと安全に抜けることを(抜けられることを、なんでもないよということを)伝えながらスタジオの向いの店の女性に「大丈夫ですか?おさまりましたよね?」などと声をかけあった。

 

無事は確認できたけど、まだ落ち着いていられない。このクラスをきちんと終え、生徒さんに無事に安全に帰っていただかなくてはいけない。マットを部屋の中央に寄せてもらい、窓の小物類を床におろしながら次のことを伝えた。

 

◆クラスは再開するが(こんな状況なので)遠慮なく帰って頂いてOKですよ。

◆今日はクラスを受けながらの携帯の確認をOKとします。

◆ただしバイブのままマットの上に置くこと(興奮や敏感な状態によけい響くから)。

◆途中で帰る必要がでてきたらどうぞ遠慮なく。ポーズからゆっくり抜けるように。

 

ゆっくり話しながら、「セツバンダ・サルヴァーンガーサナなし、ベルトワークもちろんなし、胸を開かせるのなし・・・」とグルグル思案し(迷いや不安や焦りはけして見せない)、お腹や頭部をサポートして背中を丸め緊張を緩めるリストラティブのアーサナを中心に、急きょ内容を切り替えた。そのほうが携帯も確認しやすかろう、と。 

 

お腹をサポートしたチャイルドポーズで生徒さんの緊張が徐々に抜けていって、こんなにハッキリとその様子が伝わったのは(見てとれたのは)初めてのことだった。その様子を見ながらわたし自身がどんどん冷静に、集中していくのを感じた。

 

いろんな思いがするよね。少し忘れてた感覚(不安、恐怖)や感情(悲しみ、怒り)があふれ出してる人もいるかもしれない。「さあ安らいで、落ち着きましょう!」なんて言わない、そんなことしなくていい。乗り越えない、手放さない、何にもしない静かな時間が過ぎればいいと思った。

 

幸いその後は揺れもなく、生徒さんはどなたも帰らず、呼吸法を少しやってクラスを終えた。道具の片づけも私がやりますからどうぞ急いで着替えてくださいね~と声をかけたんだけど、みんな普通に片づけやお着替えをされていた。

 

「びっくりしたけどだいぶ落ち着きましたよー」

「(携帯で確認できて)家も大丈夫だったし最後まで(ヨガを)やってよかったです」

「先生キビキビしてましたね~w」

 

アリガトウはこっちなのに・・・ねぎらいの言葉までもらって泣きそうになった。見送りがすんでしばらくマットに丸くなった。ドッと疲れたけどホッとした。

 

これからもいろんなことが起こるんだろうな。

どんな現実も突然起こるし、同じクラスはもう2度とない。

私の覚悟は実践によって試されていくんだろうけど、また少し、いろんな強い気持ちが湧いたクラスだった。

 

 

 

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