【映画】宇宙人による宗教考察

 

マイフェバリットのひとつ

スピルバーグが3回観た!といわれる

ボリウッド発のマサラムービーで、

 

要するにカレー映画です。

 

評論家の町山さんも大いに語ってます↓

わたしはトータル4回鑑賞(劇場×2、DVD×2)。

これ、自分の夢や人生に行き詰まったり、

「なんのために勉強(努力)するんだろう」と

悩むすべての方におすすめ。

 

笑いもシリアスもロマンスもダンスも

全部ぜーんぶぶっこんで、極彩色豊かで目にも楽しく、

しみじみとココロにも響く

 

まさにカレー映画で、

 

・ベタで誰が観ても笑える

・踊りたくなるほど元気になる

・人生の悲哀やシリアスもきっちり描かれ

・しみじみココロに効いて前向きになれる

 

滋味あふれる映画です!

 

★★★

 

で、本題。

同じ監督と主演俳優が再びタッグを組んだのが↓ 

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前作「きっと、うまくいく」が樹立した

インド歴代収入No,1を塗り替えた作品。

 

インドってすっごい映画が盛んで

たくさん制作される国において

歴代1位ってさすが~。

 

で、

 

今回は前作よりもっとカレーでした!

テーマはずばり、神様とは?宗教とは?

 

と書くとなんか重苦しいイメージあるけど

そこはマサラムービー

 

ちょい長めの尺に、ロマンスも家族愛も歌もダンスも

笑いもSFも(!)これでもかー!と入ってます。

 

こんなにいろんなスパイスを使っても

出来上がるカレーが美味しいのはやはり本場!

 

世界的な話題作だし、前作興行を考えると

もっと上映館が多くてイイはず・・・

宗教系の映画は日本ではアタリにくいってこと?!

 

今回もインドの風景が満載で、映像もとても魅力的

なので、ぜひスクリーンでの鑑賞をおすすめです!

 

≪以降ネタバレあり≫

★★★

 

そもそも本作のテーマが個人的にぶっ刺さりで、

ハッキリ言ってこの映画、インドでしか作れない。

ものすごく攻めたテーマです。

 

・神様ってなに?

・神様はどこにいるの?

・神様の代理人(=宗教)はなぜバラバラの事言うの?

・ってか神様って複数いるの?

・だとしたらどの神様の言うことを聞けばいいの?

・それって自分で決めていいの?体に印とかあるの?

・そもそもなんで神様の言うことを聞く必要あるの?

 

賢い子供がしそうな素朴な宗教・思想の疑問を

宇宙からやってきた「PK」に語らせてて

 

「余計な炎上をヒラリと交わして本題を爆走」

するのが抜群にうまい。

 

「神(創造主)を据えた教義」をメインに、

ヒンズー、イスラム、キリストの教義や教徒が

語られます。シーク教ジャイナ教もでてきたかな。

チラッと仏教徒(お坊さん)も出てきます。

 

とにかくもう宗教ごった煮カレー映画。

 

言葉もわからない宇宙人PKは

大事な宇宙船通信リモコンを盗まれます。

 

か、帰れない!

 

困ったPKは親切な人の手助けを受けながら

コトバや資本経済や「服を着る」ってそもそもまで

体得していき、なんとか宇宙に帰ろうと奔走します。

 

そんな中、何教の信者であれ

周りの人々は言います。

 

「神に頼め」

「神に祈れ」

 

OK!

なんだかわかんないけど

「神」っていうスーパーグッドな能力者が

いろいろ助けてくれるんだね!

 

ってなもんでヒンズー寺院で

お供えルールを知ったPKは

 

「ボクを宇宙に帰してー!」と

キリスト教会にもココナッツをお供えに走ります。

 

礼拝ブチ壊しのPK、教会からツマミ出されながらも

 「神はワイン好き」と知らされると

 

なんと今度はワインを持ってモスクに走りますw

当然ムスリムの方々に飛び蹴りされる勢い!

 

攻めてるなw 大丈夫かな・・・

 

特定の、あるいは宗教全体を批判したり

茶化したりしてるわけではなく

 

ただただPKの奔走がオモロ哀しく

ププッと吹き出すいっぽうで

なんだかモヤモヤ。。

 

これ設定は宇宙人だけど、でも本当に困って

救済を求めてるヒトなわけ。PKは。

 

まあ彼は「ココロの救済」を求めてるわけで

はないけれど・・・でもこんなに困って切実で、

 

おそらく教会や寺院やモスクの中でも

断トツに真剣に切実にお困りの彼を

 

教義にのっとってないとか、戒律守れとか

(なに酒持ちこんどんじゃコラとか)

ツマはじきで怒られちゃって・・・

 

本来、ヒトが創造主や神に祈るのに

ルールとか手順とかフォーマットとか

要らないはずなんだよなーと。

 

神に祈りたい!対話したい!という

極めて原始的な欲求を行動に移すのに、

 

なぜ決まった時間に、決まったやり方で、

アレだめコレやれ寄付だお布施だと

ルールが存在するんだろうなーと。

 

それって「神をベースとしたコミュニティ」

運営する上で、統制するために単に必要なだけ

なんでないの?と。

 

・・・そんな風にアレコレ思いを巡らせつつ

ストーリーはテンポよく進みます。

 

「神をベースとしたコミュニティ」として

ある新興宗教もでてきます。

 

この指導者が重要な役割を担ってて、

一見悪な描かれ方なんだけど、

 

ロジカルに宗教や神に対する疑問を呈する

PKに対しちゃんと向き合おうとするし、

何よりも、

 

・論理的な解釈だけで

ヒトから神を取り上げることこそ

傲慢かつ暴力ではないのか?

 

・神を信じる、信じたいという思いの

ナニが悪いのか?

 

といった至極まっとうな意見を呈します。

このあたりが宗教テーマの興味深いところ。

 

物語はPKとは別に、ヨーロッパで恋に落ちた

インド人女性(ヒンズー教)と

パキスタン人男性(イスラム教)のカップルの

エピソードも同時進行し、

 

それらがきっちり後半で回収されます。

むー、見事!

 

12億の国民を抱え、あらゆる宗教を許容し、

いっぽうで宗教対立からの紛争の歴史も持つインド。

 

家中に、街中に、神様ブロマイドが貼り巡らされる

神様大好き!の国、インド。

 

そんな、生活や人生に宗教が強く根差す

「宗教の国、インド」でこのテーマの映画が作られ

興行1位となった意味は深い。

 

■神様はイタズラしない

神様(創造主)はくだらないイタズラなんてしない。

アチコチで言うことを変えたりするだろうか?

(牛食うな、豚こそ食うな、日の出前に食え、

いや日の入り後に食え・・・)

 

*それ「神様のコトバの聞き間違い」なんでは?

→柔軟な解釈を!

 

*まあ様々な解釈もされるよね

→多様性の許容を!

 

*よしんば間違いがあったとして、

その内容で争わなくてよくない?!

→共存を! 

 

■脅しや恐怖を神様は求めていない

これはもうそのまんま。

「〇〇しないと地獄に落ちる!」って話なんだけど、

これはちょっと難しい問題かなーと。

 

脅しや恐怖を植え付けることが目的というよりも、

あるコミュニティにおいて、

道徳や倫理を人間に教え込むためのアプローチの違い

ベースにある気がします。性悪説に立つのなら

やっぱ脅しのアプローチいっとく?的な。

 

■問題は「神様の悪用」だ

3大宗教の話ではなく、新興系への提言ですね。

 

★★★

 

結局のとこ人生は、

 

「何をどう信じるののか」を探し続ける旅でしかなく

終わりなき自問自答(神との対話)が続くだけ。

 

自分がどんな旅をしようが自由なように、

他人にもその自由はある。

 

けれど友達、恋人、同僚、家族、地域・・・

人間がコミュニティを形成して社会生活を

育む途端に、

 

相手の自由を制限したなる(許容できなくなる)

ってことなんだろうなー、と。

 

★★★

 

劇場鑑賞1回目の感想はこんな感じ。

わたしが持ち帰ったテーマは、

 

神への信心と、

宗教の教義に則ることは

近くて似てるけど異なるかもしれない、

 

って感じでしょうかね。

宗教は10代の頃から非常に興味の高いテーマなので、

この映画はもう何回か観るつもり。

もうちょいいろいろ考えたい!

 

あー誰かと語りたい^^

 

※おまけ:恵比寿ガーデンシネマのトイレ

f:id:otafukuko:20161203190620j:plainおしゃれー!

↓リマスター版の上映中だからかなー

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手を洗いながら「ヘプバーン、モンロー、

バーグマン・・・・」と写真当てが楽しめます♪

 

 

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