モロッコ旅行記②シャウエンからフェズ
モロッコ北部のシャウエンて街が青いのは知ってたし、シャウエンにはその「青さっぷり」を見に行ったようなもんなんだけど、
「ああ、青いですね」という感想以上のものは特に感じなかった。こんなに青色好きのワタクシでも、いやだからむしろ?
「なるほど青いな~」くらいの感想。「写真でみたものを実際に確認した」感が強くて、インスタ映えする街並みではあるけれど、まあ絶景というほどでもなく。とはいえ、普通のスナップでもこんな素敵な写真↓が撮れたりしてそれはほんと凄い。
シャウエンは山の谷間にある町で、もう少し山側にいくと観光客はNGとされる、いわゆる「おクスリ地帯」が広がってるらしい。麻薬の売人がウロウロしてたりハシシが盛んだったりするエリアらしく、そーゆー「観光客にはけして見せない裏の顔を持ってる」ということに興味がわいた。ナニを懐に隠してるの??と。
「シェルタリング・スカイ」のボウルズや、「裸のランチ」のバロウズ、ストーンズのブライアンジョーンズやジミヘン、ツェッペリンらが影響を受けた国、それがモロッコ!と刷り込まれた私にとって、
ブライアン・ジョ-ンズ・プレゼンツ・ザ・パイプス・オブ・パン・アット・ジャジュ-カ
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紫の煙が漂うエキゾチックで妖しい国・・・という思い込みの強さがあったのか、最初の街のシャウエンはやけにフォトジェニックで綺麗過ぎて「ふ~む」だったのかもしれない。
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「砂の城」はエッサウィラで作られたらしい・・・ってか今回、モロッコ感化のルーツとなる文化をたずねるなら外せないはずのエッサウィラとタンジェを旅程から外しているのが痛恨のミス。でもそんなにいっぺんには周れないんだよ~
ってことで気をとりなおしてフェズへ!
世界一複雑な迷路の街、1000年以上続く世界最大の迷宮都市、伝統工芸に従事する職人の街、それがフェズ。ブー・ジュルード門をくぐった向こうが迷宮の始まり。
現地ガイドさんにナビってもらわなければ完璧に迷って泣きをみること間違いなし。いまだに地図も整備されてなく、案内板もなく、迷ったら最後。
当然車は入れないので荷物を運ぶのに動物たちが大活躍。
このカラウィンモスクは世界最古の大学ともいわれ、アラビア数字はここからヨーロッパに広がったらしい↓ ってかこの辺りはマジでごちゃごちゃ狭くてカオスでした。
有名なタンネリ(革なめし職人の地区)、写真左手前にミントの葉を持つわたしの手が映ってますが、見学の際に渡されました。強烈に臭いからミントでも嗅いでろ!と。でもわたしは匂いはわりと平気だったなー。
まあとにかく路地が迷路でわけわかんないんですけどね。
革職人のエリア、木工や銅打ち細工のエリア、食品エリア、絨毯エリア、と分かれてるのでウロウロ歩いてるうちにどんどん景色が変わってって面白いです。
ここは現役の神学校、タイル細工や装飾が本当に素敵でした。
中世アラビアの色を濃く残す古都フェズにおいて、わたしの最大のお目当ては・・・
「フェズ・ブルー」と呼ばれる陶器!
手描きの伝統的なデザインプレートが欲しくて、
すでにクローズされた有名なコセマ社の陶器はどこかで出会えたらラッキー!ぐらいのもんだったので、確実にGETすべく工房に出向きました。これは伝統的なベルベル模様を手描きしたプレート。
ぐはーかわいいいいいいいいい!で、下はアラビア文字で何か書いてある(なんて書いてあるんか聞いたのに忘れてしまった・・・誰か読んで教えてくれないかなぁ)。
あまりショッピングタイムがとれなかったのでコセマの陶器は念入りに探せず・・・でもマラケシュでも四角いボウル風の変わった形のお皿を購入。並べて撮影するとさすがにチカチカするけどw、ブルー好きとしては念願かつ大満足のお買い物!
フェズの迷路は狭く入り組んだ路地の向こうに人々の仕事や暮らしが垣間見えて、
このままもっとずっと彷徨い続けたい強い衝動にかられる磁力の強すぎる街でした。
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