シンプルのむずかしさ
このポーズ、「ヴィパリータカラーニ」は壁に向かって脚をあげる休息やリラックス効果の高い逆転のポーズ。
横からみるととこんなかんじ
(C)UNDER THE LIGHT YOGA SCHOOL
今日のクラスでポーズの入り方のデモをやった。
1度目は先生のインストラクションでデモだけをやり、その後「はい、じゃあ今度はオタフク子さんが自分のクチで説明しながらもっかいデモやって!」と。
突然のことに(しかも初めてのことに)ちょっと戸惑ったけどこのポーズは家でもクラスでもよくやるポーズなので、落ち着いて説明を・・・
と思ったら!
これがもうダラダラと冗長で自分でもビックリ&ガッカリ!
説明が長くなり、「えっと」、「で」、「私の場合は」ってどうでもいいフレーズもクチをついてしまい、先生にも「説明は短く的確にね!」と指摘をもらった。
ああやっぱり!こみいったアーサナでもなければアライメントの説明でもなく、単にポーズに入るだけなのにこのクチ数の多さ!
自分の説明は冗長的で、まわりくどい言い回しが多いんじゃないか?と気になってたところなのでとってもタイムリーな出来事だった。
◆ヴィパリータカラーニ、横から座った入り方
1.壁を真横に正座、両手は膝の前の床におき、
2.身体を前傾して、壁側の肩の外側がボルスターに付くように上体を傾けて倒し、
3.腕で床を押す力で両足を壁側に振り上げて、お尻をボルスターに乗せていく
文章にするとだいたいこんな感じなんだけど、喋りとなるとここまで簡潔にできない。目で見たらわかることを長々説明したり、的確な表現がスッとでなかったり。
なんでできないのか?
なんでまわりくどいのか?
もちろん緊張って要因はあるものの・・・
私には「的確さ」を優先させるとキッパリとキツイ言い方になって印象が悪いのでは?という思いがあって、まして初めての生徒さんにはつとめて「丁寧に、丁寧に」と気を使いすぎてどんどん冗長さが増してく気がする。
的確 < 丁寧 → いっぱい説明(クチ数の多さでごまかす)
さらに、「いい印象を持ってもらいたい」とか「がんばるぞ」ってエゴや気負いが加わるとどんどん加速する(恥ずかしいことだけど)。自信のなさの現れってのもあるのかな。
こういったエゴや、「うまくやる」って結果を求める思いを手放すことがヨガ的な学びを得る絶好の機会だとわかっちゃいるけど・・・実践はなかなか難しいな~。
的確 ✕ 丁寧 → 短く簡潔に、バリエーションは多く
もっかい肝に命じて、さっそく週末のクラスからおさらいだね。どんどん経験を積んで自信をつけて、言葉を練って説明を磨いて、最後は削ってとにかくシンプルに!
それにしても私の先生、アーサナの細かい修正はもちろんだけど、練習生として今の私に必要な心がけとか、指導者としての気付きとかを実にピンポイント、且つタイムリーに与えてくれる(ような気がする)。
例えばこんなことがありました・・・って続きはまたいつか。