スリランカ、アーユルヴェーダの旅その4
滞在中のアーユルヴェーダトリートメントについて。施設のページに詳細について紹介されてるんだけど、感想も含めてまとめてみる。
滞在時は毎日指定された時間に、パンツ一枚の上に布をグルグルまいて施設内のヘルスセンターに向かう。担当のスタッフが出迎えてくれて、手をつないで(ほんとになぜか仲良く手をつなぐ・・・)個室の施術ルームに向かう。
施術ルームはほの暗く、窓から自然光が取り入れられた落ち着く空間。真ん中に木製のベッド、脇の台の上ではオイルが温めてあって独特の香りに癒される。
1.椅子に座ってオイルヘッドマッサージ(アビヤンガ頭部)
2.ベッドに寝て2人のスタッフによる全身オイルマッサージ(アビヤンガ全身)
3.オイル点眼(トロリとした液体を目にさす)
4.オイル点鼻(ナスヤ、液体を鼻から入れて口からペッと吐く)
5.ハーブを包んだ温かい布の玉で背中や腰をポンポン叩く(ピンダ)
6.ハーブバス(ハーブ湯につかりスタッフからバシャバシャと湯をかけられる)
7.スチームバス(首から下はすっぽり木の箱に入ってハーブの蒸気を浴びる)
8.中庭で休憩しながらハーブ湿布(部位は患者による、私は足首・肩・頭頂)
9.鍼治療(日本で受けるのと同じ)
当時の鍼のドクター
鍼の最中にお腹がゴロゴロしてソワソワする私にすぐ気付いて対応してくれたり、ブランケットをかけてくれたり、患者をよく観察してる先生だった。すでにこの先生は引退されて今は別の先生のようだけど、鍼を打つ時に「おまじないの言葉」を唱えてくれたりと、その真剣な姿だけで私は泣きそうになった。
スチームバスのスタッフ
「彼氏が欲しい」「どんな男性がタイプか」という話を毎日してた。
4のナスヤ(点鼻オイル)を毎日受けたんだけど、これはキツかった・・・重たいオイルを鼻からフンガッと吸い込むとズッキーンと頭に響く。口から吐くんだけど最初はうまく吐き出せない。吐き出したものを後でドクターがいちいちチェックしてると聞いて、なんかすごいな~と思った。
上記はアーユルヴェーダ治療の前段階で、浄化療法の前処置に過ぎず、いわば「入門」みたいなもの。よってこのような専門施設では最低でも2週間以上の滞在をすすめられる。最低でも1週間以上は前処置を行い、しっかり毒素を排出し、それから本格的な施術を行っていく。
本格的な施術(パンチャカルマ)のひとつがお馴染みのシロダーラ。オイルを頭部にタラーとたらすもので、神経系の疾患の方はとくに重点的に行うらしい。
シロダーラ中は「べからず」のルールがたくさんある。
〇〇食べるべからず(食堂に上記のような案内がある、これはカードという乳製品)
昼寝すべからず
シャンプーすべからず
活発な活動をすべからず
読書や目を使うべからず
・・・とにかくたくさんの注意が与えられる。シロダーラ中の患者は頭に白い布を巻いてるのでひと目でわかる(髪がオイルまみれなので布でおおっている)。
こんなかんじ
その他、私が受けた特別な施術は・・・
◆目にギーを入れる
目の周りにパン生地みたいなもので土手を作り、そこに温かいギーを注ぐ。ギーの中で目を開くんだけど、しみたりは一切ないけど私は目の奥に軽い鈍痛を感じた。眼精疲労や充血に効くらしい。施術後しばらくオイルの涙がでるけど、白目がくっきりして目の疲れがとれる感じ。
◆オイル浣腸
私にはキョーレツにモーレツだったんだけど、どうも人によるらしい。
シロダーラもやってみたかったんだけど、私はそこに行きつけるほど前段階の時間(排出を徹底的にやる時間)が足りず、残念ながら未体験。「キミはそれをやる状態ではないよ」とあっさり断られた。
観光客相手の商売であればシロダーラはどこでも(インドでもスリランカでも)エステ感覚で受けられるけれど、この施設は本格的な療養施設なので、ドクターの治療計画に沿わないことはたとえ希望してもやってはくれない。私はその考え方や姿勢が共感でき、また信頼もできたんだけどね(続く)。