スリランカ、アーユルヴェーダの旅その6(最終)
最後は食事について。
バーベリンリーフアーユルヴェーダリゾートでは、医師とのコンサルテーションや診断の中でドーシャチェックが行われ、各人のドーシャバランスに応じた食事をとるよう指導される。
ドーシャとは「カパ」「ピッタ」「ヴァータ」の3つからなる生命エネルギーのことで、この3つの要素がバランスすることで健康状態が保てるとアーユルヴェーダでは考えられている。バランスが崩れることで不調を起こし、様々な病気を引き起こすと考えられている。詳しくはコチラ→
で、食堂にスタッフがウロウロしてて適宜アドバイス(というか注意)をしてくれる。コテンパンに疲労して滞在していた当時の私はヴァータとピッタが優勢で、バランスが崩れまくっていたため、「これをもっと食べなさい」「これはダメ」としょっちゅう指導された。
朝はたっぷりのフルーツやフレッシュジュースを中心に、
昼は1日の中でメインの食事と考えられているため、たくさんの種類のカレー等ビュッフェ形式でふるまわれ、患者が体調やドーシャバランスをみながら皿に盛っていく。
すっげーなおいいいい!と興奮していつも盛りすぎる貧乏性なわたくし。
お肉はないけど魚はでる、「うまー」ともりもり食べるわたくし。
デザートうふふ・・・とうろついてるとスタッフに「少しよ!」と言われるわたくし。
正直いってご飯はめちゃくちゃ美味しい。びっくりするほど美味しい。スパイス使いが神!ってかんじで、野菜や果物も豊富で新鮮。
お酒はもちろんでないけど、本場の美味しいセイロン茶がたっぷりいただける。私はコーヒー党だったんだけどすっかり紅茶に目覚めて、たくさん茶葉を買って帰った。
ここの食事があまりに美味しいってことで、どうやら本も出版されたもよう。
- 作者: 川島一恵,若山曜子,BARBERYN AYURVEDA RESORTS
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/10/25
- メディア: 単行本
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海外の食事って、その土地の空気や光も一緒に食べてるようなもんだから、なかなか同じ味の再現って難しそうだけど、それでもスパイス使いはマスターしたいなー。
到着して2日くらいはあまり食欲もなかったけど、後半にかけてもりもり食欲もわいて美味しく食べまくった。なかなか汗をかけなかった当時の私が、食事をするだけで汗をかくという快挙をなしとげた。
この旅を経て、アーユルヴェーダはずばり「引き算の科学!」だと認識している。足りない要素をサプリで補ったり、健康促進のために新たにワークアウトやエクササイズを取り入れたり、器具を調達したり・・・といった「何かをプラスして心身健康に努める」のではなく、とにかく手放していくことを優先するから。
人間は(程度の違いはあれども)そもそも健康にできている。何も付け足さなくていい。もともと持ってる生命力(治癒力、または内なる神、とも呼ぶ)に意識を向け、敬意を払い、高めることが優先だと。あなたはもうすでに完全なのだから、と。
よって、とにかく出せ!排出せよ!めぐらせよ!初期設定に戻せ!初期性能(もともとのスペックの)高さや素晴らしさに気づけ!と言われる。
また滞在前半は昼も夜も不自然なほど寝まくってたんだけど、だんだんリズムも戻って規則正しく過ごせるようになり、しっかり食べてしっかり消化、しっかり排出するというあたりまえのサイクルがこんなに心地いいのかーと強く思った。
最後に、この施設では帰国してから服用するぶんの薬を処方して持たせてくれる。
飲み薬やマッサージオイルなど。患者の健康回復を目指して、最後まで手厚くサポートしてくれる居心地のいい専門施設。
いつか母親も一緒に1か月くらいゆっくり滞在してみたいなー(おしまい)。