ズーーームイン&アウト
ヨガをしばらくやると、身体がたくさんの「部分」でできてることに気付く。
たくさんの「部分」が複合的に組み合わさって「動き」を作るんだけど、最初の頃は脚を曲げる、腕をのばす、腰をねじるといった「動き」を意識してアーサナを練習してた。というか「動き」や「カタチをとること」に慣れて覚えるのに精いっぱいだった。
練習を繰り返すうちに、徐々に動きを生む「部分」を観察できるようになってきて、そうなるとヨガのアーサナはぐっと面白くなった。集中度もアップし、その先にある「ココロとのつながり」を感じやすくなった。
その一歩一歩の感じがわたしは楽しかったし、今でもとても楽しい。
とはいえ、最初は先生が言ってることが「???」で、「先生ナニ言ってるかわからーんw」としょっちゅう思ってた。「内くるぶしを・・・胸椎を…」と言われてもすぐに意識が向けられない。だってそんなとこ生まれて一度も意識したことなかったから。
「腕をまっすぐにー」と先生に言われてその通りにやるんだけど、はじめの頃はざっくり「腕」とだけ脳から指令がでてる状態。例えるなら、AKB48がざっくりひと塊のヤングでガールな集団に見えてる状態。
だけど、
・本当に腕はまっすぐか?
・まっすぐとはどういう状態か?
・どのようにやるのか?
・まっすぐにするとどの部分にどういう感覚があるのか?
・ってゆーか腕ってどこ?
と綿密、かつ繊細に注意を向けられるようになってくると、ざっくり「腕」と認識してたとこが、「肩に近い二の腕」とか「二の腕の外側」とか「手首の近く」と細かくセグメントでき、バラけた「部分」として意識できるようになった。
塊に見えてたヤングガールの群れ(AKB48)も、「あれはチームなんちゃらの〇〇ちゃん」「あれは〇〇ちゃん」と、個々がわかるようになってきた段階(この例えは失敗やね・・・)。
個々の顔が見えてくると認識や理解も深まる。細かい「部分」を感じられるようになると、グッと親密になり愛着もわくってもん。推しメンならぬ、「推し部分」もでてくるかもしれない(いや、こない)。
◆身体を部分として感じる・・・ズームイン
◆身体の全体感やつながりを知る・・・ズームアウト
このふたつの視点を中心に、解剖生理とヨガにも通じる「感覚的なこと」がバランスよくまとまっててオススメ ↓
感じてわかる! セラピストのための解剖生理 カラダの見かた、読みかた、触りかた
- 作者: 野見山文宏
- 出版社/メーカー: BABジャパン
- 発売日: 2010/04/28
- メディア: 単行本
- 購入: 17人 クリック: 61回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
「セラピストのため」だけなんてもったいないくらいわかりやすい。アーサナ紹介はないんだけど、ポーズをとるのに慣れてきた頃に読むといいんじゃないかな。
・私達は、自分の思い込んだ「カラダのイメージ」の中で生きている【101ページ】
・イメージが変わればカラダも変わる【98ページ】
とくにこの項目はなるほどなーと思った。簡潔でわかりやすくやさしい表現なので、クラスでの伝え方の参考にしてる一冊です!