賢者パタンジャリへの祈り
クラスでマントラを唱えることがありますが、「あの歌はなんですか?」と質問をいただいたのでご紹介します。
わたしの先生のクラスをはじめ、アイアンガースタイルのクラスの始まりでよく唱えられるのは、「Invocation to Patanjali (賢者パタンジャリへの祈り)」と言われるもの。
パタンジャリは、ヨガにおける重要文献のひとつ「ヨーガ・スートラ」の編纂者で、この偉大なる先人への敬意を込めたマントラが唱えられます。
以下、サンスクリット語 →読み方 →英訳 →和訳と記載します。アイアンガーヨガのサイトと、吉祥寺SHIZENyogaのブログからお借りし転載しました。
ちなみにこのアイアンガーヨガのサイトで、アイアンガー先生自身の肉声マントラが聞けますよー。
「Invocation to Patanjali」
yogena cittasya padena vacam
malam sarirasya ca vaidyakena
yopa karottam pravaram muninam
patañjalim pranjalir anato’smi
abahu purusakaram
sankha cakrasi dharinam
sahasra sirasam svetam
pranamami patañjalim
hari OM
ヨゲナチッタシャ パデーナワァチャーム
マラム シャリラッシャ チャワイジャケーナ
ヨーパーカロッタン プラバランムニーナム
パタンジャリム プランジャリ ラーナトースミ
アバフ プルシャーカーラン
シャンカ チャックラシ ダーリナム
サハッシュラ シュラサン シュヴエタム
プラナマーミー パタンジャリム
ハリオーム
Let us bow before the noblest of sages, Patanjali,
who gave yoga for serenity and sanctity of mind,
grammar for clarity and purity of speech,
and medicine for perfection of health.
Let us prostrate before Patanjali,
an incarnation of Adisesa,
whose upper body has a human form,
whose arms hold a conch and a disc,
and who is crowned by a thousand-headed cobra.
気高き賢者パタンジャリの前で、わたしは頭をたれる。
パタンジャリは、こころの清らかさと落ち着きのためにヨガを、
澄みきった純粋なことばのために文法を、
すこやかな体のために薬を与えた。
パタンジャリの前に、わたしは身を低くしてひざまづく。
パタンジャリは、アディセサの生まれ変わり。
その上半身は人のかたち、手には巻き貝と円型の盾を持ち、
1000の頭を持つコブラの冠をかぶる。
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クラスの始まりで唱えられるマントラをもうひとつご紹介。
以下のマントラは、これから始める学びが無事にスムーズに、意義深く運びぶことを祈願する内容で、カタ・ウパニシャッドやナーラーヤナ・ウパニシャッドに記されている有名な宣言だそうです。
流派に関わらず、多くのクラスで耳にする機会の多いマントラのひとつですね。
「Saha Naavavatu」
Saha Naavavatu
Saha Nau Bhunaktu
Saha Viryam Karavaavahai
Tejas vinaa vadhi tamastu
Maa Vidvishaavahai
Om Shantih Shantih Shantih
サハ ナーヴァヴァトゥ
サハ ナウ ブナクトゥ
サハ ヴィーリャム カラヴァーヴァハイ
テージャス ヴィナー ヴァディー タマストゥ
マー ヴィッドヴィシャーヴァハイ
オーム シャーンティ シャーンティ シャーンティヒ
May He(Brahman) protect both of us
May He(Brahman) indeed nourish us
May we perform wonderful feats in our endeavor
May our study be enlightening and fruitful
May we have no disharmony and conflict
神よ、師と弟子たる私たちをお守りください
慈しみください
我らと共に智慧と力をあわせ、善のため深い学びを授けてください
互いに憎みあう事がないようお導きください
オーム 寂静 調和 平和
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人前で声を発するのって恥ずかしかったりしますよね。
間違えたらどうしよう、
声が震える、
声の高さがあわない、
いろいろ思いがよぎったり。「オーム(OM)」の音も、慣れるまではちょっとためらうかもしれないですね(わたしはそうでした)。
誰に聞かせるものでもなく、自分の内側の音(響き、震え)や感情、キブン、様子、調子に注意を向ける、『マインドセットの儀式』なんだと思うようになり、わたしはやりやすくなりました。今では大好きな時間でもあります。
もちろん唱和や斉唱は強制ではないので、クラス前に心を落ち着けられればそれでOK!
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