トラウマケアのパイオニアによる来日講演

 

年に一度、持ち回り的に全国各地で開催される日本ヨーガ療法学会。今年はアーユルヴェーダ学会との初の共同開催とのこと。

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 ※2013年宮崎大会のページはコチラ (2014年は岐阜、2015年は神戸で開催予定)

 

たまたま実家が宮崎ってのもあるんだけど、トラウマ・ケアのパイオニアでボストントラウマセンター創立者のコーク博士(Bessel van der Kolk, M.D./ボストン大学医学部教授/精神科医)の来日講演が今回の参加の目的。

 

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(C)日本ヨーガ療法学会

 

ボストントラウマセンターで提供されているヨガプログラムは、私がヨーガ療法学校で学んでいるものとほぼ同じアプローチ。トラウマケアに非常に奏功していることがデータやサバイバー(患者)からのフィードバックで実証されている。

 

またコーク博士は2011年6月に、福島大学東日本大震災被災者へのトラウマケアについても講演されている(その様子はコチラ)。

 

日本ヨーガ療法学会でも、ウクライナキエフ)でのチェルノブイリ原発事故被災者らへのヨーガ療法の提供を生かし、東日本大震災後すぐに療法士が被災地入りし、被災者に向けた活動を今現在も続けている(レポートはコチラ)。

 

こういった場で提供されているのは、ネグレクトや虐待、犯罪や戦場経験、被災などのトラウマやPTSD心的外傷後ストレス障害)の方に共通する「体からの疎外と断絶」「<今ここに在る>ことのできる能力の低下」といった特徴に対し、ゆっくりと一歩ずつ進むマインドフル(<今、この瞬間>に気付きを向ける)なヨガ。

 

トラウマをヨーガで克服する

トラウマをヨーガで克服する

 

本の紹介は後日またあらためて。

 

 

※代々木アンザーザライトヨガスクールでは、米ボストントラウマセンターで提供されるヨガプログラムをヒントに、日本人の特性にあったトラウマケアのためのヨガ指導者養成コースを医師、臨床心理士、ヨガインストラクターが実施しています。詳しくはコチラをご覧ください。